フッ素塗料の特徴と外壁塗装での選び方|耐用年数と費用が見合うケースとは

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フッ素塗料の特徴と外壁塗装での選び方|耐用年数と費用が見合うケースとは

フッ素塗料は外壁塗装で使われる塗料のなかでも耐用年数が長い部類に入り、その分だけ単価も高めです。この記事では、フッ素塗料の特徴と他の塗料との違い、耐用年数の目安、初期費用が高くても長期的に見合うのはどんな場合か、施工上の注意点と業者選びのポイントを整理します。塗料選びで「長持ちするものにすべきか」と迷っている方に向けた内容です。

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フッ素塗料とはどんな塗料か

フッ素樹脂を主成分とする塗料で、フッ素と炭素の結合が強く、紫外線や雨風による劣化に強いとされています。もともとは橋梁や高層ビル、大型施設など、頻繁に塗り替えができない建物で使われてきた塗料で、住宅用として一般に普及したのは比較的あとになってからです。

主な特徴としては、耐候性の高さに加えて、汚れがつきにくく雨で流れ落ちやすい性質、光沢が長く保たれやすい点が挙げられます。一方で、塗膜が硬めで弾性に乏しい製品が多く、ひび割れが起きやすい下地では注意が必要とされています。

目次

他の塗料との位置づけ

塗料の種類 耐用年数の目安 単価の水準
ウレタン塗料 およそ8〜10年 低め
シリコン塗料 およそ10〜13年 標準的
ラジカル制御型塗料 およそ12〜15年 やや高め
フッ素塗料 およそ15〜20年 高め
無機塗料 およそ15〜25年 最も高い水準

※耐用年数はメーカーや製品、立地条件、施工品質によって大きく変わります。上記は各社が公表している目安をもとにした一般的な傾向であり、実際の持ちを保証するものではありません。単価も塗料のグレードや施工面積、地域、業者によって異なります。

初期費用が高くても見合うのはどんな場合か

フッ素塗料はシリコン塗料に比べて材料費が高くなります。ただし、外壁塗装の費用は塗料代だけで決まるわけではありません。足場の設置費、高圧洗浄、下地補修、養生、人件費といった項目は塗料の種類にかかわらず発生し、これらが総額の相当な割合を占めます。

つまり、塗り替えの回数が減れば、その都度かかる足場代や諸経費も減らせるということです。次のような条件に当てはまる場合は、フッ素塗料を選ぶ意味が出やすくなります。

  • 足場代が高くつく建物:3階建て、敷地が狭く足場を組みにくい、隣家との距離が近いといった条件では、1回あたりの足場費用が大きくなります。
  • 長く住み続ける予定がある:20年以上住むつもりなら、塗り替え回数を減らせる可能性があります。
  • 紫外線や塩害の影響を受けやすい立地:南面が広く日射を受ける、海が近いといった環境では、耐候性の高さが生きやすくなります。
  • 屋根と外壁を同時に塗り替える:足場を共有できるタイミングでグレードを上げると、投資効率を高めやすくなります。

逆に、10年以内に売却や建て替えを考えている場合、外壁にひび割れが多く下地の状態が良くない場合は、無理にグレードを上げないという判断も合理的です。塗料の耐用年数は、下地が健全であることを前提とした数字だからです。

施工上の注意点

下地処理の質が持ちを左右する

どれだけ高性能な塗料を使っても、高圧洗浄が不十分だったり、ひび割れやシーリングの劣化を放置したまま塗ったりすれば、想定した耐用年数には届きません。フッ素塗料を選ぶなら、下地補修とシーリングの打ち替えを含めた見積もりになっているかを必ず確認してください。

専用の下塗り材を使っているか

上塗り材の性能を発揮させるには、その製品に適した下塗り材(プライマーやシーラー)を組み合わせる必要があります。「上塗りだけフッ素で、下塗りは安価なもの」という構成では、密着不良や早期の剥がれにつながることがあります。見積書に下塗り・中塗り・上塗りそれぞれの製品名が書かれているかを見ておきましょう。

ひび割れが出やすい外壁との相性

モルタル外壁のようにひび割れが発生しやすい下地では、塗膜が硬いと追従できずにひびが表面に出ることがあります。この場合は、弾性のある下塗り材を組み合わせるなどの対応が必要です。事前に外壁の材質を伝え、対応を確認しておくと安心です。

業者選びと見積もりの確認

  • 使用する塗料のメーカー名・製品名・グレードが明記されているか
  • 下塗り・中塗り・上塗りの工程と使用量(缶数)が分かるか
  • 「フッ素配合」と書かれている場合、フッ素樹脂の含有割合について説明があるか
  • 下地補修・シーリング工事の範囲が別途になっていないか
  • 保証の内容と期間、保証の対象外になる条件

「フッ素」という名称がついていても、樹脂の含有量や配合によって性能には幅があります。名称だけで判断せず、製品の仕様書やカタログを見せてもらうのが確実です。塗料のグレードと総額のバランスは会社によって考え方が異なるため、複数社の見積もりを比べることをおすすめします。外壁塗装の一括見積もりサイト比較もあわせて参考にしてください。

他のグレードとも比べたい場合は無機塗料シリコン塗料とラジカル制御型塗料の違いもあわせてご覧ください。

まとめ

フッ素塗料は耐候性が高く、塗り替えの間隔を長くとりやすい塗料です。材料費は高めですが、外壁塗装では足場代や諸経費が総額の大きな部分を占めるため、塗り替え回数が減れば長期的な負担を抑えられる可能性があります。判断のポイントは、その家にあと何年住むか、足場代がどれくらいかかる建物か、下地の状態が良好かの3点です。塗料のグレードだけでなく、下地処理と工程がきちんと組まれているかを見積書で確認したうえで選んでください。

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