シリコン塗料とラジカル制御型塗料の違い|価格・耐用年数と選び分けの目安

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シリコン塗料とラジカル制御型塗料の違い|価格・耐用年数と選び分けの目安

外壁塗装の見積もりでよく登場するのがシリコン塗料とラジカル制御型塗料です。名前が並んでいても違いが分かりにくく、どちらを選べばよいか迷う方は少なくありません。この記事では、両者の仕組みの違い、耐用年数と価格の差、選び分けの目安、見積書で確認しておきたい点を整理します。標準グレードで迷ったときの判断材料としてお読みください。

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シリコン塗料とは

シリコン樹脂を主成分とする塗料で、住宅の外壁塗装で長く標準的に使われてきた種類です。価格と耐久性のバランスがとりやすく、色の選択肢も豊富で、多くの業者が扱っています。ウレタン塗料より耐候性が高く、フッ素や無機ほど高額にならない位置づけです。

ただし「シリコン塗料」という呼び方は幅が広く、シリコン樹脂の含有量は製品によってかなり差があります。含有量が少ない廉価な製品と、高い割合で配合された製品では、同じシリコンでも持ちが変わります。

目次

ラジカル制御型塗料とは

ラジカルとは、塗料に含まれる白色顔料(酸化チタン)が紫外線を受けたときに発生する、塗膜を分解する物質のことです。このラジカルが塗膜の樹脂を壊していくことで、色あせやチョーキング(手で触ると白い粉がつく現象)が起こります。

ラジカル制御型塗料は、酸化チタンの表面をコーティングしたり、発生したラジカルを捕まえる成分を加えたりして、この劣化の進行を抑えるように設計された塗料です。樹脂そのものはシリコン系が使われている製品が多く、「シリコン塗料の改良版」と説明されることもあります。2010年代に登場した比較的新しい種類です。

両者の違いを整理する

シリコン塗料 ラジカル制御型塗料
主な樹脂 シリコン樹脂 シリコン系が中心
劣化への対策 樹脂の耐候性による 顔料由来の劣化そのものを抑える
耐用年数の目安 およそ10〜13年 およそ12〜15年
価格の水準 標準的 シリコンよりやや高め
チョーキング 年数とともに進みやすい 進行を抑えやすいとされる
製品の数 非常に多い 増えているが色数はやや限られることも

※耐用年数・価格は製品、立地条件、施工品質、施工面積、地域、業者によって異なります。上記はメーカーの公表値をもとにした一般的な傾向であり、実際の持ちや金額を保証するものではありません。

価格差はそれほど大きくないことが多く、面積によっては数万円程度の違いにとどまるケースもあります。一方で期待できる耐用年数は数年長くなるとされるため、コストパフォーマンスの面で選ばれることが増えています。

選び分けの目安

ラジカル制御型が向きやすいケース

  • 南面や西面など日射を強く受ける壁が多い住宅
  • 白やライトグレーなど、淡い色を選びたい場合(酸化チタンを多く含む色でラジカルの影響が出やすいため)
  • 前回の塗装でチョーキングが早く出たと感じている場合
  • 数万円の差でグレードを上げられるなら上げたい場合

シリコン塗料で十分なケース

  • 予算を優先したい場合
  • 希望する色がラジカル制御型の製品ラインナップにない場合
  • 10年前後で建て替えや売却の予定がある場合
  • 付帯部など、部分的に使う場合

なお、濃色や原色に近い色では酸化チタンの配合が少なくなるため、ラジカル制御の恩恵は相対的に小さくなるとされています。色の希望と合わせて業者に相談するとよいでしょう。

見積書で確認したいこと

  • 製品名の記載:「シリコン塗料」だけでなく、メーカー名と製品名が書かれているか。同じ分類でもグレード差があります。
  • 工程と塗り回数:下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。工程ごとの製品名が分かるか。
  • 塗布量または缶数:規定量を守らないと性能が出ません。使用量が分かる見積もりが望ましいです。
  • 下地補修・シーリング:これらが含まれているか、別途かで総額の見え方が変わります。
  • 付帯部の塗料:雨どいや破風板などに何を使うかも確認しておきます。

グレードより先に確認したいこと

塗料の種類は分かりやすい比較軸ですが、塗装の持ちを決めるのはむしろ下地処理です。高圧洗浄が丁寧か、ひび割れの補修が適切か、シーリングが劣化したまま放置されていないか。これらが不十分だと、どの塗料を選んでも想定より早く不具合が出ます。

塗料のグレードで数万円の差を検討する前に、下地処理の内容が見積もりに含まれているかを確認してください。そのうえで、同じ工事範囲で複数社の提案を並べると、金額差の理由が見えやすくなります。外壁塗装の一括見積もりサイト比較もあわせて参考にしてください。

もう一段上のグレードを検討する場合はフッ素塗料無機塗料の特徴もあわせてご確認ください。

まとめ

シリコン塗料は価格と性能のバランスがとれた標準的な選択肢、ラジカル制御型塗料は顔料由来の劣化を抑える設計により、やや長い耐用年数が期待できる改良型です。価格差が小さいことも多いため、日射の強い立地や淡い色を選ぶ場合はラジカル制御型を検討する価値があります。ただし、どちらを選ぶにしても下地処理と塗り回数がきちんと確保されていることが前提です。製品名と工程が明記された見積書をもらい、複数社で比べて判断してください。

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