マンションのフローリング張り替え|管理規約と遮音等級の確認手順と注意点

マンションのフローリング張り替え|管理規約と遮音等級の確認手順と注意点

マンションのフローリング張り替えは、戸建てとは進め方が異なります。床は下の階と接しているため、音の伝わり方が住民同士のトラブルに直結しやすく、多くのマンションで管理規約による制限が設けられています。材料を決める前に確認すべきことがあるという点が、戸建てとの一番の違いです。ここでは確認の手順と注意点を整理します。

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まず管理規約を確認する

工事の内容を考える前に、管理規約と使用細則を読むところから始めます。床材について定めがある場合、そこには次のような内容が書かれていることが一般的です。

  • 使用できる床材の遮音性能の基準
  • 工事の届け出や承認の手続き
  • 作業ができる曜日と時間帯
  • 近隣住戸への事前の周知の方法
  • 共用部分の養生についての決まり

規約に反した床材で工事をしてしまうと、原状回復を求められることもあります。書面が手元にない場合は、管理会社や管理組合に問い合わせて取り寄せましょう。

目次

遮音等級とはどういうものか

床の遮音性能は、下の階にどれだけ音が伝わりにくいかを示す等級で表されます。数値が小さいほど音が伝わりにくいとされ、規約では一定の等級以上の製品を使うよう定められていることが多くあります。

音には二種類あり、物を落としたときのような軽い音と、人が歩いたり飛び跳ねたりしたときの重い音では、伝わり方も対策も異なります。床材の等級が示すのは主に前者で、後者は建物の構造そのものに左右される部分が大きくなります。床材を変えても足音が完全に消えるわけではない、という点は理解しておきましょう。

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直貼りと二重床で選択肢が変わる

直貼りの場合

コンクリートの床に床材を直接貼る構造では、床材そのものに遮音性能が求められます。裏面に緩衝材が付いた専用の製品を使うのが一般的で、選べる種類は限られます。踏んだときにやわらかく感じられるのは、この緩衝材によるものです。

二重床の場合

支持脚で床を浮かせている構造では、床下の空間や支持脚が音を抑える役割を担っています。この場合、床材そのものの制約は直貼りより緩やかになることがありますが、規約の基準は変わらないため確認は必要です。

自分の住戸がどちらか分からないとき

竣工時の図面や管理会社への問い合わせで確認できます。現地調査で施工会社に見てもらう方法もあります。

費用が戸建てより上がりやすい理由

同じ広さでも、マンションの床工事は戸建てより費用が高くなることがあります。材料の制約に加えて、集合住宅ならではの手間が加わるためです。

  • 遮音性能を満たす専用の床材が必要になり、選べる価格帯が限られる
  • 共用廊下やエレベーターの養生が必要になる
  • 材料の搬入経路が限られ、運搬に手間がかかる
  • 作業できる時間帯が決まっているため、工期が延びやすい
  • 廃材の搬出にも共用部を通るため、養生と時間の制約を受ける

見積書にこれらの項目が含まれているかを確認しておくと、後から追加になる心配が減ります。安い見積もりに養生費が入っていないだけ、という場合もあるため、金額の総額ではなく内訳をそろえて比べましょう。

フローリング以外の選択肢

規約の基準を満たしにくい場合や、水まわりに近い部屋では、フローリング以外の床材が選ばれることもあります。表面のシート状の床材やタイル状の床材には、遮音の性能を持たせた製品も用意されています。見た目の好みだけでなく、規約に適合するかどうかを軸に候補を挙げてもらうと、話が早く進みます。

工事を進めるときの手順

  • 管理規約と使用細則を確認し、床材の基準を把握する
  • 基準を満たす床材で見積もりを取り、複数社を比較する
  • 管理組合に工事の届け出を行い、承認を受ける
  • 作業日程を決め、近隣住戸へ挨拶する
  • 共用部分の養生を確認したうえで着工する

届け出には施工会社が用意する書類が必要になることがあります。提出から承認まで日数がかかる場合もあるため、余裕を持って進めましょう。工事の段取りはリフォームの工期と工事の流れ、会社選びの視点はリフォームの契約書チェックリストが参考になります。

まとめ

マンションの床の張り替えは、材料選びより先に管理規約の確認から入るのが鉄則です。遮音の基準、届け出の手続き、作業できる時間帯を押さえたうえで、基準を満たす床材の中から選んでいきます。直貼りか二重床かによって選択肢の幅も変わるため、自分の住戸の構造を早い段階で確認しておきましょう。近隣への配慮まで含めて段取りできれば、工事後も気持ちよく住み続けられます。

よくある質問

規約に床材の記載がない場合はどうすればよいですか。

記載がなくても、管理組合への確認は行っておくのが安全です。過去の工事の扱いや、口頭で運用されている決まりがある場合もあります。

遮音の等級が高いほど歩き心地は悪くなりますか。

緩衝材の厚みによって、踏んだときにやわらかく感じることがあります。気になる場合はサンプルを踏ませてもらい、感触を確かめてから選ぶとよいでしょう。

工事の音についてどこまで気をつければよいですか。

作業時間帯は規約で定められていることが多く、その範囲で進めるのが前提です。あわせて、事前に上下左右の住戸へ挨拶しておくと、理解を得やすくなります。

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